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卒園式というと思い出すのが先生方や子ども達の涙と幼稚園の母の会会長として読み上げた保護者代表の挨拶です。園長先生から依頼された時は何をどうしたら良いのか全く見当もつかずに困り果てたものですが、終わってしまうといろんな反省点が浮かびます。

今回は保護者代表の挨拶をすると決まった時にお役に立てるポイントをご紹介します。


保護者代表の挨拶とは




保護者代表の挨拶というとどんな内容にすべきなのでしょうか。この挨拶というものには謝辞とお礼の内容を盛り込むのが一般的です。

言い換えると謝辞とは感謝の気持ちを表すものなので保育園・幼稚園の先生方やその他の関係者すべての方々に対する感謝とお礼の気持ちが保護者代表の挨拶の内容となるわけです。

卒園式の流れからどのタイミングで挨拶をするのか確認しましょう


我が家の子ども達の卒園式の流れをご参考までにご紹介しますね。

  • 園児入場→開会の言葉
  • 国歌斉唱
  • 園長先生のお言葉
  • 来賓の方からの祝辞
  • 母の会会長の挨拶
  • 在園児の歌
  • 卒園児の言葉と歌
  • 閉会の言葉→園児退場

という流れでした。タイミングとしては式典のちょうどまんなかあたりという感じでしょうか。

皆さんの前で読み上げたら、挨拶文は園長先生にお渡しします。この後も司会進行などの役目があったため、なかなか忙しかった記憶があります。

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挨拶文はどんな内容にすれば良いか


挨拶文の内容はあくまでも幼稚園児が聞いてもわかりやすい内容で、あまり長い時間かからない程度の文字数で、はっきりゆっくりと読み上げる必要があります。目安としては3~5分で1000文字程度の内容を読むペースで考えたら良いと思います。

内容は以下のようにまとめるのが一般的です。

  • 冒頭の挨拶 保護者を代表してご挨拶させていただきます。
  • 時候の挨拶
  • 園と来賓の方へのお礼
  • 入園からの思い出など(楽しかった・頑張ったエピソード)
  • 先生方・園の皆様に対する感謝の気持ち
  • 卒園後の園児たちの活躍を期待する言葉
  • 締めくくりと日付・氏名

では、それぞれにどんな内容を盛り込んでいくか考えていきましょう。

時候の挨拶


季語を取り入れて書き始めると美しい文面に仕上がります。卒園式の季節なら「やわらかな春の日差し」「桜のつぼみ」「桜の便り」「春風」などがわかりやすいですね。

さらに、このような佳き日に卒園式を開催していただいたことへの感謝の気持ち。

園と来賓の方へのお礼


卒園式を準備していただいたこと、列席いただいた来賓の方への感謝の気持ちを伝えます。

入園からの思い出など


入園の時の様子、在園中の行事(運動会・遠足・お泊り保育・作品展など)での心温まるエピソード、そしてそれらすべての行事は役員のママたちの協力なくしてはなかなかうまく進行できるものではなかった旨の感謝の言葉も是非そえたいですね。

最後に今の卒園児たちのすっかりと成長してたくましく育った姿で締めくくります。

先生方・園の皆様に対する感謝の気持ち


先生方と園の皆様のお陰で子どもたちはこのように立派に成長できたという感謝の気持ち。

卒園後の園児たちの活躍を期待する言葉


卒園児たちが園で学んだこと・培ってきたことすべてを糧に新しい環境に巣立っていくこと、それを心から応援していくことを伝えます。

締めくくりと日付・氏名


今後の園の発展と、列席してくださったすべての皆様の健康と活躍を祈念して締めくくります。

具体的にどんな文章にまとめたら良いか


実際に使用した文例です。書き上げたら園長先生に確認していただいて、内容がかぶらないか、おかしな言葉遣いがないか見ていただきました。




やわらかな春の日差しの中、桜のつぼみも少しずつ膨らむ素晴らしいこの佳き日に、このような盛大な式を開催していただき誠にありがとうございます。本日八十六名の園児が無事に卒園を迎えられることを保護者一同心より感謝いたしております。

本日の卒園式の準備をしていただいた園長先生・先生方、並びにご列席いただいた来賓の皆様におかれましても、日ごろより園児たちの為に一方ならぬご尽力を賜り感謝いたしております。

思い起こせば子どもたちが親元から離れて園での集団生活を始め、早いものでもう三年の月日が経ちました。

年少の運動会では小さな体を一生懸命に動かして、お遊戯やかけっこに夢中になっていました。お友達より早く走りたい、お友達と一緒に楽しく踊りたいという気持ちがあふれ出す子どもたちの成長を嬉しく感じた思い出があります。

年中の生活発表会では木琴やシンバル、小太鼓など難しい楽器の演奏もできるようになりました。お芝居で演じた「かぐや姫」ではとても多いセリフを良く覚え、子どもたちで手作りした小道具を使い、みんなで力を合わせて一つの物語を演じきりました。

年長ではかなり長い期間を費やして練習してきた、三点倒立や逆上がりができるようになった子どもたちが運動会でその成果を披露してくれました。努力をして練習を積み重ねてきたことを振り返ると、その成長を改めて実感することができました。また、年下のお友達に対して優しく接している姿を見るとこの三年間の成長には目を見張るものがありました。

ひとえに園長先生、諸先生方、美味しい給食を作ってくださったり、様々なところで支えてくださった職員の皆様方のお陰であると深く感謝いたしております。

卒園児の皆さんは四月から小学校に入学されます。みなさんには園で教えていただいた沢山の経験があります。その経験があればどんなに大変なこともきっと乗り越えられると信じています。これからも新しいことにいっぱいチャレンジして素晴らしい毎日を過ごしてくださいね。

最後になりますが園の益々のご発展をご祈念いたしますとともに、園長先生を始めご関係者の皆様、本日ご列席いただいたご来賓の皆様のご健勝をお祈りいたします。保護者を代表いたしましてごあいさつの言葉とさせていただきます。

平成○年○月○日 保護者代表○○ ○○




当日はなるべくゆっくりと話します


ご挨拶の文面が完成したら時間を計って練習してみましょう。文章例は1000文字弱なのでこれを3~5分程度かけて話すことになります。かなりゆっくりと話さないと時間があまると思います。棒読みをしたり早口で話したりしないように、抑揚をつけ園児に対しては話しかけるような感じが良いでしょう。

それから途中で感動のあまり涙がこみ上げてしまうことってよくあります。時間はたっぷりあります。一呼吸して気持ちを落ち着かせてから続ければよいですよ。

卒園児のママとして良い経験になります


卒園式の挨拶を園長先生から依頼されるといやな気分はしないのですが、やはり大役を任されてしまったという感は否めません。

前準備の大変さ、当日の服装を悩み、挨拶を述べる時の緊張感などなど。でも子どもにとって自分のママがみんなの前で挨拶をしているのってとてもうれしいんです。きっそそんなママの姿を見た子どもはしっかりとママの真似をしてこれからの人生にそんな場面に登場できるような成長をしていくはずです。

みんなが応援しています。頑張ってくださいね。

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