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ジムニーと言えば、スズキが誇るクロカン四駆タイプの軽自動車ですよね。現行のスズキジムニーは3代目として1998年に発売開始されましたが、マイナーチェンジや一部改良を繰り返しながら、18年経過した今も販売し続けているロングセラー車です。
そんなジムニーが売れ続けるのは、どうしてなのでしょうか?
目次
ジムニーの人気の秘密とは?
ジムニーは、軽四自動車でありながら、雪道を始め悪路走破性が非常に優れた車として評価されており、過酷な雪道や悪路をよく走行するドライバーにとって今も人気の車なのです。
ジムニーのミッションは、4速ATか5速MTを選択できますので、マニュアル好きのドライバーにも選択肢の一つとなっているのです。また、ジムニーは、ロングセラーとなっているので、アフターパーツが豊富に揃っていて、自分の好みのジムニーにカスタマイズできることも魅力の一つとなっています。
そして、ジムニーは、軽四なので維持費も安くコストパフォオーマンスが高いので、人気を維持できているのかもしれません。
どうしてジムニーは雪道をはじめとした悪路に強いのでしょうか?
ジムニーは、昔からあるクロカン四駆タイプの軽四自動車です。ジムニーの四駆方式は「パートタイム式」で、通常は後輪駆動で走り、必要な時に手元のボタンで手動で四輪駆動に切り換えるこのができます。
この手元の4WDボタンを押すと、前輪と後輪をつなぐジョイントが直結して、前輪が空転するような場合でも後輪がしっかりトラクションを確保します。逆に後輪が空転しそうになった時には、前輪がトラクションを確保するのです。これが直結の四輪駆動と呼ばれる方式なのです。
そんな四輪駆動方式を持つジムニーは、軽四自動車であるが故に車重がとても軽く、新雪などの雪道でもズブズブと沈むことなく走ることができるのです。
また、ジムニーには4WDーLというスイッチがあり、急な登坂路や凍結してスリップしそうな雪道に出会った時は、このスイッチを使えと、さらにトラクションを高めることができ、高い走破性を維持できるのです。
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ジムニーの欠点は?
でも、そんなジムニーにもいくつか欠点があります。
燃費が悪い
MT車も選択できますが、カタログ燃費は、14.8〜16.4kmであり、今時の軽四自動車ではあり得ない数値となっています。
居住性が悪い
室内長も短く、特に後席は緊急時用と割り切る必要があります。
乗り心地が悪い
雪道などの悪路走破性を重視していることと、設計が古いこともあり乗り心地は期待できません。
動力性能はイマイチ
3気筒のため動力性能は良くなく、高速道路ではストレスが貯まるでしょう。
四輪駆動なのにスリップする
オプションでトルセンLSDが装着していない場合、例えば、右前輪と左後輪が接地していて残りの2輪が接地していない状況になると、接地していない2輪だけが空転してクルマが進まないことがあります。
もうひとつ、片輪スタックで、例えば、右2輪がアイスバーン、左2輪がアスファルトの登り坂などの場合でも右2輪のみ空転するだけで進みません。
いずれにしても、リミテッドスリップデフ(LSD)を搭載していればこの欠点は発生しにくくなります。
でも、そんなジムニーの欠点も、ジムニーのキャラ(特徴)だと思うことができれば、欠点ではなくなるかもしれません。
雪道におけるジムニーのライバルは?
今時の軽四自動車には、4WDの機能を備えた車が各メーカーからたくさん販売されています。ジムニーと同じスズキからも、ハスラーという車に4WDの機能を備えた車があり、車高も高く高い走破性を売りにしています。そして、実際にとてもよく売れています。
そう言う意味では、ハスラーはジムニーのライバルになるのかもしれません。でも、ハスラーは所詮ビスカスカップリングを用いたリアルタイム4WDに過ぎないので、ジムニーと違って手動で4WDに切り替える訳ではなく、スリップしそうになった時に自動で4WDに切り替わるのです。
今時の四駆軽四自動車は、快適性と燃費を重視しているので、ほとんどがハスラーのようなリアルタイム4WDであり、ジムニーのようなパートタイム4WDではないので厳しい雪道や悪路をスイスイ行ける訳ではないのです。
しかも、軽四自動車の割には車重も重くなっており、ジムニーのような軽快さが見られない車が増えているのです。
で、結局、ジムニーの雪道走破性は?
ジムニーは、車体の軽さとエンジンのマッチングが良いためこのような、高い雪道走破性を得ることができたのでしょう。「ジムニー 雪中」で検索すると ジムニーの雪中行軍のサイトがけっこうひっかかります。
除雪されていない林道をジムニーがグイグイ進んでいきます。先述したような欠点を踏まえても、雪道や悪路走破性を重視するドライバーにとっては、総合と言う意味でジムニーは最強なのだと言えるのです。
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