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もうすぐ3月。3月と言えば卒業シーズンですね。卒業生のみなさん、春からの進路は決まっていますか?どんな道に進むか、悩みますよね。進学の方も、就職の方も、決める進路次第では将来の年収がかわってきます。
では職業、学歴によってどれくらいの初任給がもらえるのか、厚生労働省の統計をもとに比較してみました。
(出典・参照:平成28年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況)
目次
学歴別初任給
まずは平成28年の初任給の年収を、学歴別にみてみましょう。(カッコ内は前年比)
大学院修士課程修了
- 男女計・・・2,314,000円 (1.3%)
- 男性・・・・2,317,000円 (1.4%)
- 女性・・・・2,297,000円 (0.5%)
大学卒業
- 男女計・・・2,034,000円 (0.7%)
- 男性・・・・2,059,000円 (0.7%)
- 女性・・・・2,000,000円 (0.6%)
高専・短大卒業
- 男女計・・・1,769,000円 (0.7%)
- 男性・・・・1,797,000円 (1.4%)
- 女性・・・・1,752,000円 (0.3%)
高校卒業
- 男女計・・・1,613,000円 (0.2%)
- 男性・・・・1,635,000円 (0.1%)
- 女性・・・・1,572,000円 (0.6%)
やはり、高校卒<高専・短大卒<大学卒<大学院修了 と、学歴に比例しますね。
男女計で比較すると、大学院修了と大学卒の差は280,000円、大学卒と高専・短大卒の差は265,000円、高専・短大卒と高校卒では156,000円となります。月収にすると13,000円~23,000円位の差になりますね。そして、女性より男性のほうが収入が多いのが現状のようです。
どの学歴でも前年比が増えていますので、景気が少しずつ良くなってきている様子が伺えますね。企業によっては上記の金額より多かったり、少なかったりします。では、企業規模別、産業別にも比較してみましょう。
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企業規模別初任給
上の表は、厚生労働省で発表されている統計結果です。大学院修了を見ると、大企業と小企業では年収に15万円程度の差がありますね。
そして、小企業<中企業<大企業 となっています。ほとんどが女性よりも男性の方が金額が多いですが、中企業では大学院修了の男性より女性の金額の方が上回っています。小企業では大学院修了だと前年よりも金額が低いですが、他の卒業の女性は前年より金額の上昇が大きいことがわかります。
産業別の初任給
こちらも厚生労働省の統計結果です。ちょっと細かくてわかりにくいと思うので、今回は男女計のところで詳しく見てみましょう。
どの卒業でも、産業としては情報通信業が強いようです。やはりIT社会、といったところでしょうか。卸売・小売業もなかなか金額的には多いですね。
前年比が気になるのは、運輸業・郵便業です。大学卒こそプラスですが、他はかなりのマイナスになっています。医療・福祉業の年収もあまり高くないようです。こちらは需要が多いわりに、初任給には比例していないような印象を受けますね。
初任給が高い企業は?
上記では企業規模別の初任給を比較しましたが、実際にどんな会社の初任給が高いのか、トップ10の企業を見てみましょう。
出典:東洋経済“最新!これが「初任給の高い」トップ500社だ
1位の「日本商業開発」はなんと月収50万円!ダントツでトップですね。商業用に土地の売買を行う企業です。産業別でみた情報通信業ではないことにも驚きました。
2位の「GCAサヴァイアン」。37万円を超えるのも、初任給としてはかなり高額ですよね。こちらは企業に対して、売却・買収、非公開化案件及び、買収防衛などのアドバイザリーサービスを行っている会社です。
そして注目したいのが平均年収です。月収1位の日本商業開発の倍以上の金額となっています。トップテンの中でもかなり高額ですね。
3位からの企業も約30万円と、厚生労働省の統計額の大学院修了の初任給と比べ、かなり高い金額となっているのがわかります。表には載っていませんが、411位から500位までの企業の初任給は、22万円となっています。
大林組、清水建設、鹿島、大成建設など、建設業が目につきます。22万円でも、大学卒の初任給より多い金額です。平均年収は大体600万円前後が多いようですが、317万から中には1,000万円を超える企業もあります。
初任給の月収が高いからと言って、生涯収入が多いとは限らないんですね。とりあえず目先の初任給をとるのか、それとも一生涯に得る年収をとるのか、と考えることも、将来を決めるにあたって、大切になってくるのではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?自分が気になる産業や企業はありましたか?こうやって比べると、いろいろなことが見えてきますね。どんな学校を卒業し、どんな企業を選ぶのか。それだけでも初任給、月収、生涯に得る収入もかわってくることがわかります。
たくさんの選択肢がある中、自分に合った仕事、自分の希望に合ったお給料を見つけるのはなかなか大変です。そして、景気が上向きとは言え、まだまだ就活は大変なものだと思います。
今回は新卒の方の初任給についてだけに焦点を当ててみましたが、自分に合ったお仕事がみつかるといいですね。これから進路を決める方、お子さんがいらっしゃる親御さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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