梅雨なのに熱中症?予防に効果的なこと4選

夏に入ると熱中症患者が一気に増えるのですが、実は梅雨の時期から熱中症で倒れる人が出てきています。

単に「暑いから」という理由だけで熱中症になる、ということではないんですね。

では、梅雨と熱中症との関係は、どのようなものなのでしょうか？

今回の記事では、熱中症の基本的な知識と、梅雨時期の熱中症予防に効果的なものについてまとめました。

熱中症はどういうときになるか

私たちは、何もしなくても熱を帯びています。たとえば、私の平熱は36度ほどあります。脳や内蔵、血液など、それぞれ絶え間なく活動しているため、人は常に熱を持っているんですね。

熱中症は、その体温が上がっているにも関わらず、熱が体外に放出されずにいたときに起こる疾患です。

熱中症の症状

熱中症は、体内に熱がこもったり水分不足が起きたりという異変が起きたときになるもの。

症状としては、目まい、頭痛、吐き気、痙攣、疲労感などがあります。

初期症状としてはちょっとした軽い不調のように感じられるので、「自分は熱中症なのかもしれない」という意識を持つことが必要です。梅雨〜夏の時期に「何となく不調かな？」と感じたら、まず最初に熱中症を疑うようにしましょう。

なぜ梅雨に熱中症にかかる？

通常であれば、発汗や水分補給による体温調節によって、熱中症にならないように体が機能するもの。しかし梅雨時期は、体温が上がっているにも関わらず、湿気のせいで発汗機能がうまく作用しないケースが多いようです。

ただ「暑いから」ではなく、梅雨時期には梅雨時期なりの理由で熱中症があるということですね。

人は、移り変わる環境の温度や湿度などに慣れていく体の仕組みがあります（暑熱順化）。しかし、現代の人々はエアコンで室内温度を調整できるようになっているため、この体の仕組みがうまく機能しない人が多くなっているとのこと。

ただ、本能的にはまだまだ暑熱順化の機能を持ち合わせています。

熱中症予防のためにも、梅雨時期の前からなるべくエアコンやストープ、扇風機などの家電に頼らず、自然環境に身を置くことを意識しましょう。

熱中症予防に効果的なもの

熱中症は、体の放熱ができなかったり水分不足だったりによって起こります。ということは、それらを事前に対策しておけば、熱中症になるリスクをグンと下げられるということですね！

ということで、ここからは熱中症予防に効果的なもの・ことについて見ていきましょう。

塩分と水分＝スポーツドリンクを飲む

一番注意しておきたいのが、水分を確保すること。

水分といってもただの水ではなく、塩分の入ったものにしましょう。

というのも、汗をかいたら体内の塩分も放出されてしまうからなんですね。学生の頃、よく汗が結晶化したことはありませんでしたか？汗の味も、しょっぱいですよね。汗は水分だけでなく、塩分も放出していることが分かるかと思います。

となると、空のペットボトルに水を入れるだけでは熱中症を予防できませんね。そこでスポーツドリンクです。

スポーツドリンクは、市販のもので水分・糖分・塩分がそれぞれ含有されていますので、熱中症予防に最適な飲み物なのです。

ペットボトルで買うもの良いですが、パウダータイプの方が経済的でお得ですよ。

軽い運動で発汗する

「上手く発汗ができずに体に熱がこもってるな」と感じたら、軽く運動をして発汗を促しましょう。あくまでも「軽く」することが重要です。

たとえば。ランニングをしようとしてすぐに走り出すと、体への負担がとても大きくなりますよね。体を慣らして発汗機能を促すためにも、スタートはゆるく、徐々にペースを上げるように。

始める前に準備運動を取り入れるようにすると、この辺りの心配も薄れるのでおすすめですよ。

半身浴で発汗する

「もう仕事も終わり帰宅して部屋でゆっくり」という状況だと、改めて運動をしに行くのは面倒なもの。

「だけど湿度が高く過ごしにくい…。体が重い…。」

そんなときには半身浴で発汗しましょう。半身浴は温度が低めなので、少なくとも20分は浸かりたいところ。これで水分を失うのも良くないので、お風呂場にスポーツドリンクを持参して、中でも水分補給をすると良いでしょう。

ジメジメしていた先ほどとは打って変わってスッキリしますし、体の機能も正常になるため、運動が面倒なら半身浴を心がけるように。

直射日光を避ける

基本的なことではありますが、外出時には帽子を被って日光を直接浴びることのないようにしましょう。

また、服も通気性の良いものにしたり濡れタオルを持参したりなど、服装面でもできることはあります。

梅雨〜夏の時期は、長袖ではなく半袖を心がけるように。

長袖でいると、やっぱり熱がこもってしまうからですね。半袖でも寒くないようになったら、極力半袖の服を選ぶようにしましょう。

おわりに

熱中症は、最初「自分が熱中症かどうか分からない」状態になりがち。

ただの軽い不調かと思いきや…。といったこともありますので、梅雨の時期から熱中症の恐れがあることを念頭に置いて、これからの時期を過ごしていきましょう。