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新型が出るなど、その年ごとに流行の型を変えているインフルエンザ。今年も大流行していますね。特に小さいお子さん、ご年配の方、受験生がいるご家庭では、なるべくなら避けたい感染症の一つです。


予防接種すれば一安心、と毎年受けるようにしている方も多いと思いますが、実際はどうなのでしょう。どんな対策、予防をすればいいのでしょうか。


インフルエンザとは?

みんなが恐れる「インフルエンザ」とは一体どんな病気なのでしょう。


簡単に説明すると、インフルエンザウイルスを病原とする、「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべき「重くなりやすい疾患」

となります。


38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴で、風邪のような症状も見られます。

種類も4つあります。


  • A(H1N1)亜型(平成21年に流行した新型インフルエンザと同じ亜型)
  • A(H3N2)亜型(いわゆる香港型と同じ亜型)
  • B型(2系統)

と、どれが流行してもおかしくないのです。


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予防するには

では、どんな予防対策があるのか、あげてみましょう。


予防接種

これは皆さんご存知ですよね。


今シーズンの予防接種からは、今までの3種のワクチンが含まれたものに1種追加した、4価ワクチンになっています。接種した人の中には、軽い副作用が出た人もいるようです。そして、予防接種を受けても、インフルエンザには感染することがある、ということをご存知でしたか?中には予防接種を受けたにもかかわらず、感染した、という方もいます。


「副作用が出たり、どうせかかるなら予防接種しなくてもいいんじゃないの?」と思ってしましますよね。100%かからないわけではありませんが、予防接種を受けることで、ある程度の発病を阻止する効果があります。たとえかかっても肺炎などの「重症化」を防ぐ効果があるのです。


病院では9月末ごろから、予防接種の案内を始めています。小さいお子さんがいらっしゃる方は、特に早めにかかりつけ医に確認しましょう。人気のある小児科は予約開始と同時にあっという間に埋ってしまいます。しかも2回の接種となりますので、計画的に行いましょうね。大人も予約を忘れずに!何らかの理由でワクチンの製造が間に合わないなど、不足するときもあります。後から慌てないように、あらかじめかかりつけ医に確認することをおススメします。


咳エチケット

インフルエンザは主に飛沫感染・接触感染で移ります。咳やくしゃみが出るときは、マスク必須ですね。もしないときは、人がいる方に向かって咳などをしないようにしましょう。手で口元をおさえたときは、すぐに手を洗うことが大事です。ティシューを使用した時はすぐに捨てましょう。マスクを使用する際は、使い捨てできる不織布のものが衛生的でおススメです。


手洗い、うがい、消毒

帰宅時、食事前など、手洗いすることは大事です。接触感染するので、手についたウィルスを物理的に水で洗い流すことが有効なのです。石鹸を使った方がより効果的ですね。うがいも同じです。しっかりと洗い流しましょう。

政府広報オンライン正しい手の洗い方


手を洗ったら、アルコール消毒をすることをおススメします。インフルエンザウイルスにアルコール消毒はかなり有効と言えます。外出時にも携帯用スプレーや消毒できるウェットティッシュなどを持ち歩くといいですね。


適度な湿度

湿度を50%以上に保つと、インフルエンザウィルスの生存率が大幅に下がるということが、1961年にG.J.Harperらによって発表された論文によりわかっています。


そして、乾燥するとのどの粘膜の防御機能が低下しやすくなり、インフルエンザにかかりやすくなるのです。冬は乾燥しやすい季節。室内では加湿器などを使用し、50~60%の適度な湿度に保ちましょう。加湿器がない場合は、バスタオルなどを濡らし、干しておくのも効果的です。洗濯物の室内干しもいいですね。


食事・睡眠

日ごろからしっかりとした食事、たっぷりの睡眠をとることが大切です。ビタミンA、C、Dなどが効果があるようですよ。休息もしっかりとり、免疫力や抵抗力を高め、ウィルスに負けない体づくりをしましょう。


数年前に話題となったヨーグルトも効果があるといわれています。R-1菌などが働き、免疫細胞の働きが高まるなどが実証されています。毎日の食事に取り入れるのも予防効果がありそうです。


最近話題になっているのが、水分をこまめにとる、ということですね。水分をとることで、体内の線毛の働きを活性化するといわれています。また、のどに付着したウィルスを洗い流し、胃酸で活性化しないようにする、というものです。今のところ、医学的実証はされていません。もともと、いろいろな健康法で「水を飲む」というのはよく聞く話ですよね。


老廃物を流しだしてくれたり、のどを潤して菌やウィルスを付着しにくくするという効果もありますが、お手洗いが近くなったり、顔がむくんだりというデメリットもあります。あまり飲みすぎないように注意しながら、実践してみてもいいですね。


毎日の食事、水分補給、睡眠などを管理することが、インフルエンザを予防することには大事なのです。


外出は避ける

インフルエンザが流行し始めたら、なるべく人の多いところには外出しないことが望ましいです。特に、睡眠不足や疲労で体調がすぐれないとき、免疫力が落ちています。また、高齢者の方、妊婦の方もなるべくなら避けた方がいいですね。どうしても出かける用事があるときは、マスクを忘れずに着用し、こまめに手洗い、うがい、消毒をしましょう。


まとめ

いくつか予防対策をあげてみましたが、みなさんはどれくらい実践していましたか?まずは毎年予防接種を受けることが大事ですね。 


手洗い、マスクなど、簡単に始められる予防もあります。体調の自己管理をしっかりし、インフルエンザに負けない体づくりをしましょう。


参考

厚生労働省インフルエンザQ&A 

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

国立感染研究所

http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/219-about-flu.html

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