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インフルエンザに感染したら、高熱が出て、体中がだるくなって、辛くて動けない・・・と言うイメージがありますよね。


しかし、最近ではインフルエンザになってもあまり熱があがらないケースも多く、気づかないうちに他人にうつしてしまったり、重症化してしまうケースもあるようです。


熱が出ることでどこか体の不調があるんだなと自分で知ることもできますし、客観的にも病気かどうか見極める判断材料になるのに、その熱が出にくいと、多少の無理をしてしまったり、病院にいくきっかけを失ってしまう人も多いのではないでしょうか。


今回はインフルエンザであっても熱が出ない場合があるということをまずは一度知っていただいと思います。


インフルエンザと風邪の違い

まずは通常のインフルエンザといわゆる風邪の違いについて。


根本的にはインフルエンザはインフルエンザウイルスによって発症する感染症になります。インフルエンザウイルスのほかにも感染するウイルスはたくさんあります。


いわゆる「風邪」と言われているのは90~95%がウイルスの原因と言われています。夏風邪の代表と言われるアデノウィルスなどはこれにあたります。


また、鼻がつまって咳き込むなど、鼻からの炎症で風邪に似たような症状が出ることもあります。黄色い鼻水が出る急性副鼻腔炎などの症状は菌に感染している場合があります。


こういった感染とインフルエンザウイルスによる感染とでは、発症の仕方に違いが出ると言われています。いわゆる「風邪」と言われる感染症の場合は、数日前から鼻水がではじめたり、咳がではじめたりと何かしらの初期症状があると言われています。


ですが、インフルエンザウイルスに感染すると、そのような前触れはなく、急に全身の嫌悪感、寒気、体中の節々が痛くなる、そして熱が上がる・・・こういった症状がいきなり襲ってくるのが特徴と言われています。


インフルエンザで熱が出ない場合って?

大体インフルエンザにかかると38~40度以上の高熱が急にでるため、インフルエンザじゃないか?と思って病院にもいきやすいのですが、その一方で熱が思うように出ない場合もあります。


どういう場合に熱が出ないのでしょうか。


一般的に言われているのはインフルエンザウイルスのタイプが異なる場合。


主にB型インフルエンザにかかった場合、38度まであがらないことがあります。平熱~微熱が一般的で、微熱が長引くこともあります。


そのため「なんか微熱が続くなぁ・・・」と思って病院にいったら実はインフルエンザにかかっていたということも多いのがこのタイプです。微熱が続くけども体が妙にだるい、寒気がなんとなく続くという症状があれば、一度病院で検査を受けてみることをお勧めします。


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予防接種を受けている場合

予防接種を受けることで、インフルエンザにかかりにくくなりますし、またもしかかったとしても、すでにインフルエンザによる抗体が体内で作られているため、その症状は比較的軽く抑えることができます。


そのため本来急に高熱がでたりするインフルエンザの初期症状を抑える効果があるため、感染したとしても熱が思った以上にあがらないこともあります。


予防のために風邪薬を飲んでいた場合

市販の風邪薬や、解熱作用のある薬を飲んでいた場合は熱が上がりにくい傾向があります。


風邪薬も症状別で販売されてはいますが、中には解熱作用のある成分を含んでいることもあります。また頭痛や生理痛などを抑える痛み止めにも解熱作用のあるものが多いです。そういう種類の薬を使用している場合はインフルエンザにかかったとしても高熱が出にくいことがあります。


また、免疫力が低下した年配の方はインフルエンザにかかっても熱が出にくいことがあるとも言われています。本来は、体温を上げることで体内の免疫機能を活性化させて、外から入ってきたウイルスを撃退しようとするのですが、その機能が弱ってしまっている、また、体力が十分にない場合、高熱が出にくいことがあるようなので、介護施設など年配の方が多く生活している場所では注意が必要です。


さいごに

風邪かな?と思っても熱が出なく、倦怠感も少ない場合は病院に行くことを考えてしまう人も多いと思います。


とくにインフルエンザは病院にいって検査をしてもらおうと思っても、症状が出てから12時間~24時間後という「壁」があります。せっかく病院にいったとしてもタイミングが合わないと陰性という結果が出てしまうことも多くあります。


そのため、自分は大丈夫だったんだと安心して外出し、翌日に体調が悪化し再度検査してみると陽性がでた・・・と言う経験をしている人も多いのではないでしょうか。


インフルエンザの怖いところは、感染しやすいウイルスだということです。熱が出ないことで、一番恐ろしいのは、気づかないうちに他人に広めてしまうということです。


インフルエンザはウイルスの病気ですから、十分な休みをとって安静にし免疫をあげることで体外から排出すれば自然治癒ができる病気でもあります。


学校や会社を休むまでもないというのであれば、周りに移さないよう最低限マスクを着用し、うがい手洗いを徹底して感染予防を心がけてください。


ですが、微熱がある場合は、もしインフルエンザだったとしたら、ウイルスがまだ体内にあって活動しているサインにもなりますので外出はせず自宅でゆっくりすごされることか病院で検査を受けることをお勧めします。

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