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最近、新卒社会人の就職率はやや向上していますよね。そして今年もあと数ヶ月後の4月には新しく社会人として飛び立つ若者たちがたくさんいます。ただ、その中でも去年も話題に上がっていたような新卒社員の過労による自殺やブラック企業というワードがより目立ってきましたよね。
事実、第二新卒の方の人数は年々上昇しています。
新卒の方は特にですが、はじめての社会に
- 「これが社会人として普通なのかもしれない」
- 「ここを離れたら次の就職なんて絶望的に違いない」
と思ってしまう気持ちがありますよね。わたしも全く同じような状況を体験したことがありました。
はじめて就職したのは医療に関する職場でした。規模も大きく名前もそれなりに知られているような企業でした。それはそれは、両親含め親族たちは大喜びで「自慢だ」「流石だよ!」とたくさんの称賛を受けました。
友人たちにどこに就職したか聞かれても、嫌らしく思われたくないと濁しながら伝えても「すごい!」と驚いてもらえることがほとんどでした。そんな自分にわたし自身も誇りに思えるようになりました。
しかし、就職して待ち受けていたのは想像もつかない程のブラック企業っぷりでした(笑)
定時退社などはさせてもらえず、上司の残務については退社が22時を過ぎ、残業は書かせてもらえません。そんなものかと自分を納得させようと頑張りましたが、毎日浴びせられる怒号や罵倒、嫌みの嵐。ときにパワハラをされてはアザを作って帰るようなこともありました。
トイレでこっそり泣いたりもしていました。
そんなある日、自分に異変が訪れたのです。慢性的な下痢と腹痛。手の震えが止まらずペンを持つことができなくなってしまったのです。病院に行って受けた診断は「慢性的なストレスによる神経症」とのことでした。主治医からはすぐに休職することをすすめられましたが、わたしはすることができませんでした。
休んだりしたら自分の居場所がなくなってしまうのではないか、みんなの期待を裏切ってしまうのではないか。頭の中で葛藤しながら体にムチをうちながら働いていました。
しかし、本当に突然でした。嘔吐が止まらず身体が全く動かなくなってしまったのです。ここでわたしは休職することを決意しました。
自分に期待する人たちを裏切ってしまった気持ちや、仕事を上手くやっていけるのか、布団の中でも不安に苛まれ悪化の一途をたどり、気付けば辞職せざるを得なくなっていました。
第二新卒になった自分
わたしは暫くの療養のあと、第二新卒として雇ってもらえる企業を探しました。基本的な適宜はないものの、第二新卒というのは「入職して3年未満で辞めてしまった者」のことを多くは指すそうです。
わたしは、第二新卒にも引っかからないのでは?と心配にもなりましたが求人広告やサイトを見ていると自分が想像していたよりもずっと求人があったのです。
ここは気合しかないと、何社か面接を受けましたが全ての企業でやはり「なぜ、第二新卒での応募になってしまったのか」ということを聞かれました。
わたしは正直にすべてお話しすると、正直、同情・不運だったと人事の方には言われました。そして、今回の仕事にあたることにおいてやる気はあるか、失敗を改善しようとする気持ちはあるかということを確認され、自分の思いを率直に伝えました。
すると何社か内定をもらうことができ、今では快適に仕事をすることができています(笑)
大変なこともたくさんありますが理不尽に怒られることもなく、パワハラもありません。そして定時に帰宅することができ、過ぎた分は残業代が支給されます。ただ、月収は下がりましたが健康を維持することができています。
わたしはやっとここで転職したこと、それに至った経緯を両親に伝えることができました。その時の両親の反応は自分が思っていたものと違く、「良かった」と喜んでくれました。
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第二新卒のメリット・デメリット
第二新卒は、ある一定の知識は持っていること、マナーなど基礎基本の部分の1からの指導がいらない、というところが企業の考えるメリットです。また、前職に染まり切っておらず研修もしやすい。そして若いので体力や吸収力がありその場に適応しやすいということもあるそうです。キャリアアップに対しても前向きに考えられるのが特徴だそうです。
デメリットは、わたしが質問を受けた通りに、「なぜ早期に退職するということになってしまったのか」ということです。これは、その人材に対する信用度に関わってくることです。そして、またすぐに離職してしまうのではないかと思われてしまうと、企業の信頼度にも関わってきてしまうのです。他にも自分自身のキャリアにも傷をつけてしまうことになるので、慎重にいかなければなりませんね。
まとめ
今回わたしの実体験とともに第二新卒についてお話ししてきましたが、第二新卒になることも決して悪いことではありません。わたしのように身体を壊してしまうほうが、自身も家族も不安になってしまうでしょう。
また、第二新卒になることで自分の頭の中で決まっていた常識を覆し、新しい価値観や世界と出会うチャンスにもなります。不安が伴う転職ではありますが、自分のペースで転職先を見極めながら進めていく事が良いでしょう。
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