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インフルエンザ流行の波が押し寄せるこの季節、共働きのご家庭にとって“学級閉鎖”は頭を抱える問題ですよね。


「うちの子どもは元気なのに、学校を休まなくてはいけない。」

「遊びに行かせたりはしないけど、せめて習い事だけでも行かせてやれないかしら?」


そう思っているお家の方も少なくないと思います。今回は、学級閉鎖中に習い事に通ってよいのか調べてみましたので参考になさってください。


世の中の声

  • 学校からの通知で、感染拡大防止を図るために、症状が出なくても外出は控えるようにとのこと。習い事での外出は家庭で判断。
  • 学級閉鎖は感染拡大を防ぐ為の、いわば隔離。他の子にうつさないために国が定めた決まりだから外出は不可。
  • 習い事は自粛した。我が子のせいで拡散しては困る。自粛するのが普通だと思う。
  • 学校より習い事も休むよう指導。外出も不可。隣のクラスは5名欠席で学級閉鎖にならず習い事や外出OKで、我が子のクラスは欠席6名で学級閉鎖につき、習い事や外出不可なんて不公平!

このように、学校ごとに対応や指導が違うようです。元気な子どもが一日中家に缶詰状態だと、“我が子のクラスだけ不公平だ!”という意見もわかる気がしますし、学級閉鎖中のクラスの子が習い事で、我が子の隣の席に座ったら“なんで来ちゃったの~?”と思うような気もしますよね。


学校から禁止の指導がなくても、自粛するのがお互いのためかもしれません。「○○さんの家にうつされた!」なんて噂も広がりかねませんし…。


決まりはあるの?

それでもやっぱり腑に落ちない!という方もいらっしゃるでしょう。では、国で学級閉鎖中の習い事や外出は禁止されているのでしょうか?厚生労働省では、以前の新型インフルエンザ流行に伴い、臨時休業について以下のように発表されていました。


“厚生労働大臣が定めた「医療の確保、検疫、学校・保育施設等の臨時休業の要請等に関わる運用指針」(平成21年6月19日改定)において、学校・保育施設等で患者が発生した場合、都道府県等が、当該学校・保育施設等の設置者等に対し、必要に応じ臨時休業を要請する。”


“その実施には、社会的影響や経済的影響とのバランスの下に、各地域の状況、対象とする学校、施設の性質・年齢層を考慮に入れた判断が必要とされる。さらに、授業以外の課外活動などについても、感染の拡大を抑える目的を持って、学習塾や地域の生徒・学生が集まる行事なども含めて幅広く対策を検討する必要がある。”http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/09/dl/info0924-01.pdf


ということで、禁止はされていないようです。しかし、学級閉鎖の目的は今患っている子ではなく感染の恐れのある子たちへの拡大を防ぐことにあるため、肯定もされていません。


ここで、そもそもなぜ学級閉鎖にするのかインフルエンザを例にとって振り返ってみましょう。


通常の季節性インフルエンザでは、感染者数と死亡者数はどのくらい?

例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。 国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001年)~1818(2005年)人です。


また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています。


参考:厚生労働省 新型インフルエンザに関するQ&A

  • 季節性のインフルエンザの年間感染者数は、国内の推定で約1000万人いる
  • そのうちインフルエンザ関連での死亡者数は、約数百~1万人と推計されている

つい先日まで元気だった方がインフルエンザに感染し、わずか数日の間にウイルスが心臓や肺などの臓器にまわり急死されることもあります。このようなことがあるので学級閉鎖をして、拡大を防ぐ対策がとられているのです。


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習い事先の対応例

学習塾やピアノ教室、スイミングなど習い事先ではどんな対応をとっているのか一例をあげてみます。お月謝がもったいないと残念に思っていた方も、もしかしたら振替レッスンなどが受けられるかもしれませんよ。


とある個別学習塾

学級閉鎖中は、外出を控えるのが基本。振替授業を行うので感染者は、まず身体をやすめること。ただし、健康な塾生はマスク着用のうえ保護者の判断で通塾OK。


とある音楽教室

学級閉鎖の場合は本人が元気でもレッスン参加お断り。普段のレッスンは振替や返金は行わない。ただし、台風や学級閉鎖の場合のみ後日振替対応可能。


とある英語塾

自分の教室でインフルエンザを拡大させてしまったら、学級閉鎖にしている意味がないし保護者にも申し訳ない。学級閉鎖中のレッスンは休むこととし、翌週に振替レッスンできることにする。


とあるリトミック教室

クラス内学級閉鎖・家族がインフルエンザの場合、無理してレッスンには来ないように。振替レッスンで対応。


とあるスイミングスクール

子ども自身に症状がなくても学級閉鎖によって出校停止になった場合は参加を控えるように。(きょうだいも該当)各期末まで振替可。


とあるサッカー教室

天候不良や公欠(学校行事、冠婚葬祭、学級閉鎖など)の場合の振替可能。欠席後、学校からの通知等を提出すること。ケガ、風邪、家庭の都合等での欠席は振替不可。


※全てのスクールや教室で振替や代講を行っているとは限りません。


まとめ

学級閉鎖の目的は、感染拡大の防止にあります。各習い事でもその目的にそって、振替レッスンなどで対応し学級閉鎖中の参加は遠慮するように決めてあるところが多いように感じます。


しかし、症状がなく元気そうなら参加可能というところもありここでは私達保護者の判断が重要になります。「そうよ、家の中でうるさいくらい元気なんだからガス抜きにいってらっしゃい!」と送り出すか「潜伏期間で保菌しているかもしれないし、自粛しましょう。」と言い聞かせるかは、あなた次第。


もし迷ったら“行ったらインフルエンザをもらってくる。それでも行かせる?”と自分に問いかけるとよいかもしれませんね。

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