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皆さんは70円切手をみたことがありますか?
シジュウカラは1997年くらいに70円切手になった鳥なんです。黒い頭に白い頬、白いおなか部分には黒い縦縞があります。縦縞が太いのがオス、細いのがメスです。縦縞は黒ネクタイに似ています。
今回はそんなシジュウカラの生態や巣箱について調べてみました。
生態
四十の雀と書いてシジュウカラとよみます。スズメ目シジュウカラ科の小鳥です。いち早く春の訪れを告げてくれる鳥なので春先に目にすることが多いのではないでしょうか。
全長は14.5cm、体重14kgほどです。食性は雑食で果実や種子や昆虫などを食べます。
鳴き声は春先の「ツピーツピー」がさえずりで、秋にもさえずりがぶり返す事があるようです。「ジュクジュクカラカラ」という警戒声は名前の由来にもなったといいます。
鳴き声には地域差があるようです。方言みたいなものなのかな。
名前の由来にはたくさん群れることから数が多いことを表す説もあるようです。
場所は全国に分布していますが、北日本に多く、西日本には少ない鳥です。平地から山地の林に主に住みますが、住宅街でも住むことができる鳥なので比較的見る機会の多い鳥です。
繁殖期
巣作りは3月下旬から4月上旬にかけて行われます。メスが1週間ほどかけて作り、材料にはコケや毛糸、犬の毛などが使われることが多いようです。
産卵は4月中旬で1腹卵数は4~12、標準は8~10だそうです。抱卵は孵化日を揃えるために、全部の卵を産み終えてから抱卵します。孵化は抱卵から13~14日。数時間から1~2日で全て孵化します。
産まれたばかりのヒナは、毛がほとんど生えておらず、目も開いていません。孵化3日目くらいになれば産毛が生え、鳴き声がかすかに「ピーピー」と泣き始めます。
孵化後10日目くらいになれば毛も生えそろい、目も開きます。鳴き声も大きくなります。
巣立ちは孵化後18日~20日。孵化後も2週間から1ヶ月は親鳥と共に生活します。全部のヒナが巣立つまでには数時間かかります。
人間がかけた巣箱にも良く営巣して、繁殖期が終わった秋から冬には十数羽で群れをつくることもあるようです。
自分で餌がとれるようになる幼鳥は家族を離れ幼鳥だけで群れをつくり、広い範囲を周回し、自分の場所を見つけ幼鳥群から離れ定着します。少し親心としては寂しい気もしますが、やはり自然と生きる野鳥は頼もしいですね。
そして定着した群を基本群と呼び、一冬同じ群で過ごします。だいたい2~8羽で構成されます。
ヒナのころには蛇やカラスが天敵になるので、もし住宅街でみつけたら、毛の揃ってないヒナの場合は巣を見つけて中に入れてあげてください。毛が生え揃っている場合には近くの木の枝にとまらせてあげてください。
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時期
12月~3月頃で、地面から3メートル以上の高さが巣箱作りに良いみたいです。あとは、周囲に枝が無くて見通しが良いことと、鳥には縄張りがあるので近くに何個もかけないこと。10m以上は離しましょう。近くに何個もかけても利用しないようです。
使用後は古い巣材は使わないので野鳥につくダニなどが住み着く前に撤去しましょう。アシナガバチの越冬場所になっている場合があるので掃除の際は注意しましょう。
巣箱作り
巣箱作りのポイントと注意点をあげていきます。- 巣箱を作るときの大きさの目安は、縦横各15㎝・高さ20㎝・巣箱の穴の大きさ3㎝を目安に作ってみましょう。
- 板は一センチ以上ある厚みのある一枚板を使用すること。杉板が適しているようです。合板を使うと雨で変形したり壊れる可能性があるからです。
- ペンキなどはぬらずにカンナやヤスリをかけずに自然のままで使用しましょう。
- 水はけを良くするために底板の四隅を切り落としましょう。
- 少し前傾にして雨や風が入りにくいように作りましょう。
- 出入り口の穴は小さすぎてもいけないし大きすぎると敵に襲われる危険があるので注意しましょう。
- 人がいたりびっくりさせたりするともうその巣箱には近づこうとしない慎重な鳥のようなので注意が必要です。
巣箱のかけ方は穴の位置を西日は避けて北か東方向に向けてしっかりとひもで上下2か所ほどを木などに取り付けましょう。かける高さが低いと猫などに狙われやすくなります。
また穴の前にとまり板などを付けてもほかの鳥が入りやすくなってしまうのでつけないようにしましょう。
最後に、巣箱を利用する身近な野鳥は、シジュウカラ・ヤマガラ・スズメ・ムクドリの4種類くらいしかいないようです。そして鳥によって巣箱のサイズも穴の大きさも決まっているようです。
巣箱を利用する時期も決まっていますので住みやすい巣箱作りをしてシジュウカラにも安心して卵を産み、子育てをして元気に巣立ってもらいたいですね。
少し巣箱作りやかけ方は大変そうな気もしますが、愛情込めて作った巣箱で営巣してくれるととても嬉しいですね。近くで見守りたくなりますが、遠くからそっと見守ってあげましょう。
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