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チュピ チュピ チュピ・・という可愛らしい鳴き声に聞き覚えがある方も多いと思います。この鳴き声の主は「シジュウカラ」なんです。朝早い時間から元気な鳴き声を聞くと「よし。今日も頑張ろう」と感じさせてくれます。

今回はこのシジュウカラの生態について詳しくご紹介していきます。


日本各地でみられるシジュウカラ




シジュウカラは日本各地でみられるスズメ目シジュウカラ科の小鳥で、主に山林に住んでいます。食べるものが豊富な季節はなかなか姿を見かけないかもしれませんが、寒くなって食べ物が少なくなってくると人の生活域にもやってきます。雑食で昆虫、果実、種子など食べるようです。

身体の大きさは全長で14㎝程度。大きな特徴は白いほっぺと、胸からお腹にかけて白地にくっきりと黒い縦ラインがあることです。よく「ネクタイをしているようだ」と例えられたりもします。このネクタイの太い方が雄なので区別をするときの目安にはなりそうですね。(ただし、生き物にはどうしても個体差があるので参考程度ということです。)

春から初夏にかけてメスが巣を作って卵を産みます。巣はコケや動物の毛など柔らかいものを利用して作られ、お椀のような形をしています。一度に産む卵は8~10個程度が多いようです。抱卵から2週間程度で孵化して、しばらくは親鳥と共に生活しますが、やがて巣立ちの時期を迎えます。

鳴き声を変えてコミュニケーション?!


シジュウカラに限らず動物の間でも何らかの手段でコミュニケーションをとっているという話はよく聞きます。詳しいことはまだ解明されていませんが、確かにシジュウカラの鳴き声はいろいろなパターンがあります。どのように使い分けているのでしょうか。

前述したチュピ チュピ チュピ・・以外に、ジジジジジ・・・という鳴き声があります。



この2種類をうまく組み合わせたりしているのでしょうか。時間が出来たら観察してみたいものです。

わりと人懐っこいので人気があります


「警戒心が高くすぐ逃げる・・」などといった紹介をされているシジュウカラですが、実は手乗りで餌を持っていく写真が多く投稿されているんです。ただ、手の上でのんびりと餌を食べるというわけではなく、餌をくわえたらすぐに飛び去る程度です。

手の上から餌を持っていくという話を聞くと警戒心が高いのか低いのかわからなくなってくるシジュウカラですが、庭にシジュウカラが来るとしばらくして他の鳥たちも集まってきたなんて話も良く聞きます。他の鳥たちにとって警戒心の高いシジュウカラが落ち着いて餌を食べている場所なら安心というわけでしょうか。

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シジュウカラを呼ぶ寄せるためには


シジュウカラはひまわりの種やピーナッツが大好き。ひまわりの種などは小さな足で挟んで口ばしで器用に皮を剥いて食べるそうです。
餌台にひまわりの種を用意しておくとやってくるかもしれません。

餌台を用意しなくても殻付きのピーナッツの先端を切ってから(穴があいてないと口ばしを差してついばむことができないですから)、ピーナッツリースを作るのも良いですね。

それからバードケーキ。小麦粉:砂糖:ラードを2:1:1の割合で混ぜて丸くまとめたものも食べます。バードケーキは鳥たちに大人気なので大きな鳥に一口で持っていかれてはせっかくのシジュウカラを観察できないので、ネットなどに入れて餌台にくくりつけておくと良いかもしれません。

餌を食べに来てくれるようになったら、巣箱もかけてみたくなります。そこでシジュウカラの巣箱についてもご紹介しますね。シジュウカラの場合は巣箱に空ける穴はかなり小さい穴が良いようです(直径2.8㎝程度)。また設置する高さは2.5メートル程度で人の手の届かない高さ、枝があまりない木が良いようです。

※但し、安易な気持ちで餌やりを始めると糞などの害がご近所に及ぶことも考えられますよね。例えば冬場の餌がない時期にほんの少しだけ餌を用意してあげる程度にするなどといった配慮はした方が良いですね。

シジュウカラに限らず野鳥を保護した場合


実は結構野鳥を保護する話は多いのです。怪我をしていたり、意識がない場合は鳥の大きさに合った段ボールに保護します。この場合通気口をあけておくと良いです。鳥かごなど外が見えるような入れ物に保護すると、逃げようとして暴れてしまいかえって怪我を悪くしてしまうこともあります。周囲の景色が見えない箱がベストです。

25~30℃程度に温めてあげます。この場合湯たんぽなどを利用すると便利です。鳥の体に湯たんぽが直接当たらないようにタオルなどでくるんで使用すると良いです。暗い場所で安静にさせますが、水や餌は与えません。知らない場所、知らない食べ物は鳥にとって多大なストレスになります。

しばらくして元気になった場合は逃がしてやりますが、そうでない場合は各都道府県の野生鳥獣担当機関に連絡して指示をうけましょう。

※野鳥を保護する場合は必ず手袋などを使用して直接触らないように、また必ず念入りに手洗いやうがいをすることを忘れずにしましょう。

参考


ケガをした鳥をみつけた | 日本野鳥の会

暖かくなったらバードウォッチングでハイキングもお勧め


あまり山奥に行かなくてもシジュウカラは観察できます。近くの緑の多い自然の残る公園にハイキングに出掛ければきっと出会えるはずです。歩きやすい靴で、帽子や飲み物を準備していくと良いですね。

それから、鳥の姿をしっかりと観察したいなら双眼鏡があると便利です。シジュウカラの鳴き声を聞き分けられたらきっと近くにいるはずですよ。お土産にひまわりの種などがお勧めです。

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