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小江戸と呼ばれ、昔ながらの風情のある町並みを残している川越。川越祭りや喜多院などが有名ですが、うなぎの名店が多いことでも知られています。

川越には入間川などの河川や沼が多く、昔からうなぎやどじょうなどの川魚が食べられてきました。江戸時代には醤油作りも盛んになり、この頃から醤油の風味を生かした、うなぎのかば焼きが広く親しまれるようになります。

そんな川越の数ある名店のなかから、百年以上の歴史をもつ老舗を3店ほどご紹介します。

 




小川菊 – これぞ川越の味、香ばしさが魅力

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小川菊(おがぎく)は、時の鐘や菓子屋横丁などの観光スポットからほど近い、大正浪漫通りにあるお店です。大正時代に建てられた3階建ての木造建築は、川越市の「都市景観重要建築物等」に指定されており、まさに通りの名にピッタリの風情のある外観です。

1807年(江戸後期)創業で、現在は7代目になるそうです。代々受け継がれてきた一子相伝の秘伝のタレは、甘辛のしっかりした味です。

うなぎはふっくらと柔らかく、表面はパリッと焼き上げており、頬張ると香ばしさが口いっぱいにひろがります。川越のうなぎは焼きの香ばしさを生かしたものが多く、「小川菊」さんのうなぎはまさに川越の味と言えるでしょう。老舗のなかでも地元のファンが一番多いというのもうなずけます。

お店のなかは気取らない雰囲気で、混雑時は相席になる場合もあります。外観は変わっていませんが、数年前に耐震補強工事と店内の改装工事をしました。一階はバリアフリーになって年配の方も利用しやすくなり、二階には畳敷きの椅子席をつくり座席数を増やしました。

小川菊
住所:埼玉県川越市仲町3-22
電話:049-222-0034
参考価格 うな重(上)3400円

 

いちのや – 甘めのタレと利用しやすさが一番

1832年創業。川越のうなぎ屋さんの中でもこの「いちのや」さんはネームバリューが一番かもしれません。松江町にある本店は席数300席という大きさですが、いつも混雑しています。

駐車場も広く、町なかの小さな店舗が多い川越のうなぎ屋さんのなかでは利用のしやすさでも一番です。落ち着いた雰囲気の店内は椅子席だけでなく大小の個室もあり、法事やお祝い事にも使えます。

タレは川越にしては少し甘めですが、適度に脂の乗ったうなぎは上品で食べやすく、誰にでも好まれる味になっています。甘さ控えめのタレが主流の川越では個性的と言えますが、長く愛されてきたのはやはり美味しいからということでしょうか。

うな重だけでなく、きも焼きやう巻きのついたコース料理や幼児用の御膳などもあり、メニューが豊富な点も特徴的です。

JR川越駅前のアトレ川越7階にも小さな店舗があります。平日のお昼にはランチメニューもあり、気軽に老舗の味が楽しめます。

いちのや本店
住所:埼玉県川越市松江町1-18-10
電話:049-222-0354
参考価格 特製かばやきコース6200円 うな重(菊)3620円

 



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東屋 – 醤油が香るタレと歴史ある佇まい

喜多院と成田山川越別院に挟まれた、静かな場所にあるお店です。創業は1868年で、築百年と言われる建物は、昔の旅館や田舎の家を思わせる作りです。

お庭もある立派な作りですが堅苦しさはなく、どことなく懐かしいような雰囲気のお店です。お座敷は各テーブルの間についたてがあり、配置にも余裕があってくつろげます。

「東屋」さんのタレは醤油の風味を利かせた甘さ控えめの味です。香ばしく焼かれたうなぎを口に入れると、醤油の香りが広がり、脂の乗ったうなぎの味を引き立てます。タレの量も控えめで、うなぎそのものの味を味わえるようになっています。きも焼きは無く、生姜醤油で煮たきも煮があり、こちらもお勧めです。

平日でも満席で入れない事がほとんどなので、必ず予約をしましょう。

東屋
住所:埼玉県川越市西小仙波町1-16-1
電話:049-222-0757
参考価格 うな重(上)3500円

 

川越のうなぎ名店まとめ

ご紹介した3店は、長く川越の人々に愛されてきた名店ばかりです。受け継がれてきた味はそれぞれの美味しさと個性があり、どの店が一番とは言えません。3つのお店を食べ比べて、自分好みの味を見つけるというのも楽しいのではないでしょうか。

各店の参考価格はうな重の上か上相当のものを記載しています。価格は変更になる場合がありますのでご了承ください。各店混み合いますので予約をお勧めしますが、「いちのや」さんはサービス料がかかるようですので事前にご確認ください。

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