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2月も中旬に入ると、スギやヒノキの花粉が飛散してくる時期になってきますね。花粉症の代表格がこの2つというだけで夏から秋ごろにかけてはブタクサやイネ科の植物の花粉がピークを迎えるようになり、花粉は1年を通して飛んでいることになります。

スギやヒノキ花粉の厄介なところは、飛散している期間が長いこと、飛散する距離が長いので、木の生えていないような都内であっても花粉症が発生してしまうというところでしょうか。

わたしも友人も「最近、どんどん飛びだしているよね」と日々感じています。例年よりも今年はやや花粉の飛散量が少ないと聞きましたが、花粉症の自分たちにとっては花粉が飛んでいること自体が苦痛なのです。

花粉症の症状と言えば「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目の痒み」が代表的な症状として挙がってきますが、花粉に敏感な方やアレルギー体質の方、アトピーを持っている方はさらに多くの症状が出ているかもしれません。

そんな典型的な花粉症の症状以外にも悩まされる症状として「肌の痒み」「口の痛み」「悪寒・微熱」が挙がってきます。今回は「悪寒・微熱」に注目して花粉症との関連性について紹介していきたいと思います。


花粉症と悪寒




悪寒とは寒気やぞわぞわとした体調不良時によく感じる不快な症状のことをいい、体温の急激な上昇によって感じることのある症状のひとつなので、外気温によって感じるものとはまた異なります。

この悪寒の役割は、身体の不調を脳へと知らせて体調の変化や不良を私達自身に自覚させ、対処行動に移れるようにするためと言われています。

花粉症による体調不良を悪寒という形でわたし達の身体に知らせています。しかし、これは脳が風邪のウイルスと花粉を勘違いしたためにおこる悪寒だと考えられるため、花粉症だから必ず悪寒がするわけではありません。

こういった場合の悪寒や微熱は花粉症がもとになっているための症状であるために市販の風邪薬などを飲んでいても改善しません。もし、現在微熱や悪寒に悩まされている方は花粉症であるかもしれないという線も考えて内服管理を行ってください。

花粉症と風邪の違い


花粉症の原因物質は言わずもがな「花粉」です。この花粉にもたくさんの種類が存在し、スギやヒノキ、イネ科、ブタクサ、シラカバなど多くの種類が存在します。

発熱


風邪の原因物質はライノウイルス、アデノウイルス、RSウイルス、コロナウイルスなどのウイルスが原因となっています。風邪をひいた場合は発熱しますが、花粉症では発熱はしません。ただ微熱を伴う方はいます。

鼻づまり


花粉症の鼻水の特徴に「さらさらとした水っぽい鼻水」という特徴があります。それに対して風邪の場合はさらさらに加え、ねばねばした鼻水が出ることが特徴です。

風邪の場合くしゃみが連続して出ることはそこまでありません。逆に花粉症の方は連続したくしゃみをすることが特徴です。風邪の場合、鼻が同時に詰まることは稀ですが、花粉症が酷い場合は両方同時に鼻づまりを引き起こすことがあります。

目のかゆみ


また、風邪の場合目のかゆみを伴うことはありませんが、花粉症はアレルギーの一種なので飛散している時期は花粉症の症状が継続していきます。しかし風邪の場合長くても1~2種間程度で終息するのが特徴でしょう。

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花粉症と微熱


前項でも触れましたが、花粉症の方でも症状として「微熱」が現れる方がいるそうです。これは、自身の身体が花粉を一般的な風邪のウイルスと勘違いを起こしてしまうことがあるからなのです。

風邪の場合、身体に入ってきたウイルスに対して身体の防御反応が働いて体温を上げ、ウイルスと戦おうとします。花粉は身体にとって異物であるウイルスの様に害を与えるようなものではないので発熱しないのですが、身体が勘違いして花粉に対して体温を上げ戦おうとする態勢をとるのです。これが花粉症による微熱の原因となってきます。

くしゃみや鼻水も、風邪のウイルスと同様排除する目的で発生してくるものなので関連性はあるのです。

まとめ


一見、花粉症の症状とは思えない「悪寒」や「微熱」が実は関係しているということを知っていただけたでしょうか。しかし、この症状に当てはまるからといって一概に花粉症だ、風邪だ、と判断することは素人判断で行うことは危険を伴う場合もあります。

医療機関では血液検査やパッチテストなどを使用して自身の体質を知ることができます。もし悩まされる方がいるのであれば、医療機関への受診をおすすめします。

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