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この春、保育園デビューした保護者の皆さんこんにちは。お子さんは、保育園生活に慣れてきた頃でしょうか?毎日泣きながらの登園に、後ろ髪ひかれる思いで仕事に向かう方もいることでしょう。
保育士さんとの関係はどうでしょうか?お子さんの様子を聞いたり、家庭の様子を伝えたり…コミュニケーションはとれていますか?保育園生活で重要なことの一つに、家庭と保育士の連携が挙げられます。
でも、人間同士ですからチョットしたことで誤解が生まれたりギクシャクしたり…「なに考えているんだろう!」と考えの違いにイライラしてしまうこともあります。それでも、お子さんの健やかな成長を見守るうえで、保護者と保育士の関係は良好であるにこしたことはありません。
今回は、保育士経験をもとに保護者の方に知って欲しい保育士の本音をお伝えします。“愚痴”に聞こえるかもしれませんが、お子さんのことを思っていることをご理解いただきお読みください。
居場所を知らせて
毎日の家事育児、そしてお仕事もこなすママたち、本当にお疲れ様です。ところで、平日にお仕事がお休みの方もいらっしゃいますよね?「せっかくの休みだから、保育園をお休みさせてゆっくり子どもと向き合いたい。」という方もいれば、「せっかくの休みだから、一人でリフレッシュしたい!」というママもいると思います。
保育士はどちらも歓迎です。でも、仕事が休みなのに、子どもを預けてリフレッシュってちょっと後ろめたい気持ちがしませんか?先生にも言いにくいし…「いつもと同じ時間帯に預けて迎えに行けばいいか~。」という考えの方も出てくると思います。
しかしですね、どういうわけかそういう時に限ってお子さんが熱を出すんですよ!!これは本当に不思議です。
そうなると、保育士はお家の方に連絡すべく、お仕事先に電話をかけるのです。もうどうなるかわかりますよね?
「申し訳ございません。本日○○はお休みをいただいております。」
という言葉が返ってきます。
お次は携帯番号にかけます…出ない。出ない。やっとつながったー!
発熱の旨を伝えると「すみません、今出先で迎えに行くのに50分くらいかかります。」ということもあります。
こちらも気まずいのですよ。
「ごめんなさい。緊急連絡先が仕事場になっていたので職場に電話かけちゃいました。」と。
でも、一番可哀想なのはお子さんですよね。
この場合、仕事を休んで遊びに行くなと言っているのではありません。たった一言「今日は、お休みなので何かあったら携帯に連絡ください。」と声を掛けてくれればいいのです。お子さんの目が気になる方はメモでもOKです。
その一言がないと連絡をするのにタイムロスです。お熱の出始めなら多少の時間がかかっても大事には至りませんが、これがアレルギーでの蕁麻疹やアナフィラキシーなど緊急を要する場合は本当に困ります!
もちろん保育園も相応の対応をしますが、電話がすぐにつながって、保護者の「かかりつけの病院は○○なので連れて行ってください。」という判断の一言があればどれだけ動きやすいことでしょう。
お子さんを預けてのリフレッシュには、理解が浸透していますよ。それでママの心がスッキリ晴れてお子さんと一層、濃密な時間を過ごせたら良いことだらけですもの。だから、その日の連絡先が変わるときはちゃんと知らせてください。
時々思い出して
お子さんが成長して「今日は縄跳びが20回も跳べましたよ!」「鉄棒で前回りができるようになりました!」と保育士から伝えられたら嬉しいですよね。
でも赤ちゃんの場合は、そううまくいかないことが多々あります。
例えば…登園してきたママが「先生!うちの子、昨日初めて“ママ”って言ってくれたんです!」と喜び全開で声をかけてくれます。
でも、内心「あ…先週から私のこと“ママ”って呼んでくれているんだよな~。」ということがあるのです。
もちろん、ママの前では「わ~!良かったですね。おめでとうございます。」と喜びを共にします。
もっとあるあるなのは、初めの一歩。これに関しては、お家の方との事前のやりとりによって保育士の対応も変わってくると思います。
朝、お家の方が「もう歩けそうなんです。今日あたり一歩でるかもしれません。」と保育士に声を掛けていたり連絡ノートに書いてあったりすると、「でましたー!第一歩。おめでとうございます♪」と伝える保育士もいるでしょう。
もし、お家の方が「第一歩が間近でドキドキです。パパも毎日ビデオを構えています!」と伝えてきたら、例えその日に保育園で歩いてもソッと心にしまっておく保育士が多いと思います。
お座りでもハイハイでも、トイレトレーニングでも同じです。
もし、楽しみにしている赤ちゃんの成長なのに、出来てしまったことを報告するなんて配慮が足りないと思うなら、そのことを保育士や園長にお話しすると良いと思います。初めて記念日が、お家でできるように保育士も余計なことは言わないでしょう。
でも、覚えておいていただきたいのは赤ちゃんを預けるということは、“そういうこと”だということ。保育士が報告するしないに関わらず、朝から夕方まで保育園に預けられている赤ちゃんは保育士を“ママ”と呼んだり、元気に活動できる日中の時間帯に初めの一歩を踏み出したりする現実があるのです。
中には、仕方なく働きに出なくてはならない方や、赤ちゃんを預けることに心を痛めている方もいるかもしれませんね。保育園に預けることが悪いことだというのではありませんよ。ただ、時々は保育園生活のこんな背景も思い出してみてください。
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衛生面のこと
週明け、赤ちゃんクラスで「またか~。」と保育士を悩ませることがあります。オムツかぶれです。いつも決まって月曜日になると、おまたやおしりを真っ赤にして登園してくる子がいます。
原因は連絡ノートを読むと解決します。長時間のお出かけや、兄弟の習い事の付き添い…「オムツ替えてもらえなかったんだな。」
お家の方も分かっているのを承知で“おしりが赤くなっていました。お大事になさってください。”とコメントを書いたりお話ししたりします。
こまめにオムツを替えたり、できるだけジメジメしないよう気をつけて、ケアに努めます。大体週末には良くなるのですが、月曜日またオムツ替えの時に真っ赤なおしりを見てガッカリするのです。
せっかくのお休みですから、家族でお出かけは楽しみですよね。でも、赤ちゃんのおしり…とても痛そうですよ。
これ、なかなか言いにくいのです。
「お大事に。」は言えても「毎週、保育所でケアしてせっかく良くなるのに、どうしてお休みになると真っ赤になってしまうんですか!!!」とは言えません。
お心当たりのある方は是非、こまめなオムツ替えをお願いします。
それからもう1つ、爪のことです。
保育士に、「爪が伸びているので切ってきてください。」と言われて、“気付いたなら先生が切ってくれても…危ないし。忙しいし。”と思う方がいるかもしれません。保育士も、危ないし早く切ってしまいたいと思っているのですが…。
実は、園長に「爪切りはしないでください。」と言われている場合が多くあります。理由は、爪切りが医療行為にあたると考えられているからです。(とはいえ、危ない爪だけこっそり切って、お帰りの際に保護者に伝えることもありました。)
最近、介護の場では爪切りが許されるようになったと知りました。保育の現場でも、どのように変わっていくかは分かりませんが、ケガのもとになりますのでご家庭で定期的に爪切りをしてあげてください。
まとめ
ツラツラと保育士をしていた頃の本音を書いてきましたが、私も親になってみて
「あ~、あの時あのママにはこういう状況だったのかな。」
「もっとこういう風に声を掛ければ良かったな。」
と思い出すことがあります。
保育士も保育園を出れば、父であったり主婦や母、先日まで学生だった新人…と立場や経験は様々です。でも、お子さんの事を大切に思う気持ちは保護者の方と同じです。
今回、記事を通して“こう思っている先生もいるんだ”と知ってもらうことで、ギクシャクを事前に回避できたら嬉しく思います。
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