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保育士を目指している学生のみなさん、こんにちは。

今、話題の【てぃ先生】のつぶやき、ご覧になりましたか?


子どもたちの可愛らしい姿、成長する姿、保育士との関わりなど目に浮かびますよね。みなさんも、そんな微笑ましい保育園生活に憧れて保育士を目指しているのではないでしょうか。私も、保育士経験があるので子どもたちとの大切な思い出や面白エピソードが沢山あります。

でも、そんな素敵な職業なのに保育士を辞めてしまう人がいるのはなぜでしょう?賃金の問題?だけではないはずです。

私の友人は、保育士を志していたはずなのに「思っていたのとは違った。」という理由で夢を諦めました。この「思っていたのとは違った。」は現場に入ってみないとわかりません。

保育実習を経験された方はなんとなく雰囲気を感じ取っているかもしれませんが、保育士の仕事って思った以上にハードです。「思っていたのとは違った。」のなら、最初からその現実を知っていれば少しは理想とのギャップが埋まりそうですよね。

今回は、夢と希望を持って保育士を目指すみなさんに、覚悟の準備もして欲しいと思い、保育の仕事の実態や本音をお伝えします。


「良く噛んで食べましょう!」は口だけ




どの学年にも関係なく昼食の時間には「良く噛んで食べようね。」と指導する保育士ですが、実際自分は呑み込むように昼食をとっていることがあります。特に、0歳1歳児の担当になると「昼食、食べなくてもいいな…。」とさえ思うくらいドタバタします。

想像してみましょう…

あなたは1歳児の担当になりました。自分の担当のテーブルには4名の子どもたちがいます。

  • 誕生日を迎えたばかりで離乳食も卒業したばかりの子
  • 手づかみ食べ真っ最中の子
  • 食事より遊びたい子
  • すでに眠くなってしまってウトウトしている子…。

その中で、子どもたちと楽しく美味しく昼食をいただくなんて神業だと思いませんか?良く噛みたくても、常に声掛けをしていますから自然と呑み込むのも早くなってしまいます。

年度末になると、子どもたちも保育園の生活にもすっかり慣れ、成長し自分で食べられるようになってきますが次のステップが待っています。

それは、トイレトレーニング!

食事中でも「せんせーおしっこ。」と言われれば口をもぐもぐさせながら一緒にトイレに行き「急げ~!お~間に合ったね。すごいね!やった~。」

ご家庭でもよくあることで、世の中のお父さんお母さんの多くは経験していると思いますが、保育園は一息つくとまた1人と続くことがあるので、“なんだかトイレで昼食終わったかも”と思うこともあります。

保育園によっては、このようなことに配慮して保育士の昼食は昼休みに食べることになっているところもあります。胃の弱い私にとっては嬉しいことです。

でも、子どもたちとテーブルを囲んで“一緒に食べる”ことができないのは“う~ん”と思う部分もあります。

学年が上がっても、お箸の持ち方の指導や好き嫌いのある子のケアで席を立つことは少なくありません。「良く噛んで食べましょう!」は口だけで、なかなか子どもたちの良い見本になれないのが現実です。

ピアノができるにこしたことはない




私は、幼少期にピアノを習っていなかったので保育士資格の取得を決めてからピアノに触れ始めました。音楽は好きでしたがとにかく楽譜が読めないので、とても苦手意識がありました。

ピアノが得意な先生は楽譜をパッとみてチャララーン♪なんてすぐに弾いて子どもたちも大喜び。それに比べて「先生、今度あの歌うたいたいな。」と子どもたちにリクエストされても、特訓の時間を要する私は「よし、じゃあ練習してくるね!」とすぐに応えてあげることができませんでした。

音楽を楽しむのにピアノだけが必要なわけではありませんが(私は、大きな声で歌ってカバーしていましたが…?)発表会やお遊戯会など、保護者の前でピアノを弾く機会もあります。

私が勤めて1年目に担当したクラスには、保護者でピアノの先生をしている方が1人いました。次の年には2人…。まさか、就職してからピアノの先生たちの前で弾くことになるとは想像していませんでした。

もし、私と同じくピアノ初心者の方がいたら次の2つをアドバイスします。

今からでも遅くない!大人向けピアノ教室に通いましょう。


“保育士基礎”“保育士サポート”などのコース名で保育士を目指す学生さんや、現役保育士がレッスンできるピアノ教室があります。

完璧な十八番をつくる!


レッスンに通えない方は、りゅうちょうに弾けなくても自信をもって弾ける曲を用意しておきましょう。

私も、楽譜を見ずに自信をもって弾ける曲を用意していたのですが、実際の現場では“園歌”や“リトミック”などを求められ、十八番の出番がなかなかないこともありました。

それでも、伴奏しながら子どもたちと一緒に歌うことは楽しいことです。出来る限り十八番を増やしてください。年齢によって、季節によって…求められる曲は幅広いです。

本当に「なんでピアノ習わせてくれなかったの?」と何度も親に愚痴ってしまったくらいポイントになる部分です。

適応能力が試される


保育園は0歳~就学前の子どもたちが通う施設ですので、年齢の幅が大きいです。3/31まで0歳児を担当していたのに4/1からは5歳児クラスの担当なんてこともあります。

実際に私も、1歳児→5歳児→0歳児と年齢幅のあるクラスを行ったり来たり担当させてもらったことがあるので“自分別人か!”と思うほどギャップがありました。

オムツを替えたりミルクを飲ませたり、お散歩に行って心地よく過ごせるよう保育に努める赤ちゃんと、来年は小学校へいくのだからしっかり集大成!と教育的部分にも力が入る最終学年…適応能力が試されます。

希望のクラスに配属になっても、ならなくても子どもたちに「先生、大好き!」と言ってもらえるような愛情いっぱいの保育が求められるのです。

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体育会系でよかった


おんぶに抱っこで大半が過ぎてしまう0歳児担任の4月。
かけっこに鉄棒の補助、縄跳びの見本など子どもたちと汗をかきながら体を動かす5歳児担任の1年。

肩こりや腰痛で悩まされることもしばしばあります。それから、脚立に上って子どもたちの絵画作品を飾ったり、壁面の張り替え、エアコンの掃除に電球の交換!保育士は、とにかく体力勝負です。

友人の勤めている私立幼稚園では、施設の中にプールがあって1年中、水泳の先生がレッスンをしにきてくれます。もちろん、先生も一緒にプールに入ります!

職場で、1年中水着になるなんて想像していましたか?施設にプールがなくても、子どもたちをスイミングスクールに連れて行って水泳の先生の補助としてプールに入る園もあります。なんだか、子どもたちと一緒にお昼寝してしまいそうですよね。

これは私立幼稚園の話ですが、今はこども園への移行も多い時代ですから保育園に就職したから大丈夫なんて油断してはいけませんよ。

お弁当にも気を遣う




給食が出る保育園でも、時々はお弁当の日があると思います。「先生どんなお弁当?誰が作ったの?」と子どもたちに聞かれることもしばしば。

園長先生が「どうですか~、みんなどんなお弁当なの?お母さんが作ってくれたお弁当おいしい?」なんて見に来ることもあります。(これは、保護者の家庭での様子をチェックする目的もあります。)

自分のお弁当を園長にみられるのはチョット恥ずかしかった思い出があります。

忘れられない同僚のエピソードも紹介しますね。

普段お料理しない独身の先生は、“サンドウィッチ弁当”と言ってパンをクルクルっと巻いたスティックサンドウィッチを持ってきました。

でも担当していた4歳児の女の子は見抜いていたのです。「先生、それランチパック巻いたんでしょ?」

大正解でした。ランチパックをラップでクルクル巻いて持ってきていたのです。

ランチパックが悪いと言っているのではないですよ。でもきっとその子は家へ帰ってから「今日ね、○○先生ランチパック食べてたよ!」と報告したことでしょう。

保育士も人間ですからね、生活感があった方が保護者の方も親しみをもってくれるかもしれませんね。それにしても、子どもたちは細か~いところまで見ていて本当によく気が付くんですよね。

まとめ




いかがでしたか?「思っていたのとは違った。」と感じたことが結構あったのではないでしょうか?

とはいえ、笑顔がた~くさんのやりがいのあるお仕事ですから怖がることはないですよ。

【てぃ先生】のつぶやきのような、素敵な毎日が過ごせるように…覚悟の準備も始めてくださいね。

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