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節分で豆まき、みなさん無事に鬼は退治できたでしょうか?


鬼退治の後は、歳の数だけ、あるいは歳+1個の福豆を食べます。歳の数=その数分の福を身に着ける、歳の数+1個=翌年に福が1つ多く来ますようにという願いがそれぞれ込められているそうですよ!!


それでも、まき終わった豆や、拾ってきた福豆が手元に沢山残ってる~、という方もいらっしゃると思います。中にはアイディア料理などで召し上がる方もいますよね。


では、この福豆、一体どんな栄養が含まれているのでしょうか?




福豆とは?

鬼に投げつけている豆の正体をご存知ですか?実は、「炒った大豆」なんですよ。大豆の栄養=福豆の栄養、というわけですね。

大豆の栄養

とても栄養価が高く、「畑の肉」と言われている大豆。どんな栄養がどれくらい含まれているのか、みてみましょう。


乾燥大豆100g中に含まれる栄誉成分は

  • タンパク質・・・33.0g
  • 炭水化物・・・28.8g
  • 脂質・・・21.7g
  • 水分・・・11.7g
  • 灰分…4.8g

となっており、食物繊維が15.9g、エネルギーは433kclとなります。


ここで気になるのが、「灰分」ではないですか?あまり聞きなれない言葉ですよね。これは、ミネラル分を指します。カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミンE、ビタミンB1、葉酸が大豆には含まれています。


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「畑の肉」と呼ばれる理由

よく大豆は「畑の肉」と言われますよね。これは良質な大豆のタンパク質量が、肉のタンパク質量に負けないぐらい含まれているからです。タンパク質は体の組織を作ってくれる、大切な栄養素です。大豆にはその栄養がたくさん含まれているということですね。


そして大豆たんぱく質ならではの特徴もあります。みなさんが気になる、「コレステロール」「中性脂肪」「体脂肪」を下げてくれる効果があるんですよ。


大豆イソフラボンについて

大豆というと、イソフラボンが豊富に含まれているというのをよく聞きますよね。農林水産省の調べでは、大豆100gあたり、約247.8mgとなっています。


大豆イソフラボンは女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをするといいますよね。同じような化学構造となっており、大豆イソフラボンは「植物性エストロゲン」とも呼ばれています。こういったことで、更年期障害などに効果があるんですね。また、骨粗しょう症の予防にも効果があるといわれています。なんだか、体に良さそうですよね。


ですが体にいいからと言って、この大豆イソフラボンを過剰摂取するのはあまりよくありません。天然成分だからと言っても過剰摂取すると、健康を害する恐れがあります。


大豆イソフラボンは1日摂取目安量の上限値が70~75mgとなっています。大豆100gに含まれるのが247.8mgですから、意外に上限値が低いような気がしますね。もし摂取しすぎても、直ちに、健康被害に結びつくというものではないということです。ほどほどに食べましょうといったところですね。


ほかの栄養素

イソフラボンのほかにもいろいろな栄養が大豆には含まれています。

  • サポニン・・・ダイエット効果、肝臓病改善効果
  • ビタミンE・・・老化防止、肝機能改善効果
  • 鉄分・・・貧血改善効果

などなど・・・。女性にうれしい効果が多いですね。


そして、食物繊維も豊富です。大豆の食物繊維は不溶性食物繊維です。水に溶けにくいので、腸を刺激し、便秘改善への効果、期待が持てます。それに、不溶性食物繊維は腸で分解されると善玉菌が増え、腸内環境が良くなるんですよ。女性にうれしいことばかりですね。


上記以外にも、大豆レシチンは動脈硬化に、大豆オリゴ糖は腸内環境、カリウムは血圧を下げる効果が、などなど大豆の栄養は体にいいことが多いのです。そして意外にもカルシウム量が豊富で、吸収率は牛乳と同等だという報告もあるそうです。女性にうれしいだけでなく、みんなに必要な栄養が沢山入っている、大豆は優秀食材なんですよ。


鬼を退治してくれた「福豆」。今までは余って困っていた福豆も、栄養豊富で体の中まできれいにしてくれる、とても優れた食品だということがわかりましたよね。「豆まき」という風習は平安時代から行っていたそうです。栄養素のことはその時代にはよくわからなかったかもしれませんが、大豆=体にいいということを生活していく上で学んだ、昔の人の知恵なのかな?と感じたりもします。


実は、我が家では、毎年豆まきの際に「落花生」を使っています。(そういう地方もあるそうです。)子供やペットの誤飲を防ぐため、後片付けが簡単に出来るため、そのままでも食べやすい、という理由からでしたが・・・次回からは栄養満点の「福豆」も使ってみようと思います。


みなさんも、この昔からある「豆まき」という風習を大切に、栄養沢山の「福豆」を食べて、鬼も体の悪いところも退治しちゃいましょうね。


参考・出典

農林水産省 大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A

グリコ 大豆のおはなし

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